宮前平トレイン耳鼻咽喉科 院長ブログ

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(2015年7月3日 17:31)多くの風邪はウイルス性で抗生剤は有害無益です

「抗生剤」という名前は多くの方が効いたことがあると思います。正式には「抗菌薬」といって細菌をやっつける薬です。

よく「風邪だから」「のどが赤いから」「熱があるから」という説明を他院で受け、抗生剤の処方を受けている場合がありますが、実は不適切に処方されている場合も多く注意が必要です。なぜならば多くの風邪の病原菌の多くは細菌ではなくウイルスだからです。しかもかぜ症状を引き起こすウイルスを退治する薬は抗インフルエンザウイルス薬をのぞきいまだ開発されていないのです。細菌とウイルスは形も大きさも全く異なりますので、抗菌薬はウイルス性の風邪には全く効果がありません。

したがって、正しい医者のなすべきことは、風邪のような症状の方をきちんと診察し、本当の風邪、すなわち抗生剤の必要性はない病気なのか、扁桃炎、溶連菌感染症、中耳炎、気管支炎、ぜん息など風邪ではない病気なのかをきちんと見極める目をもつということなのです。

「熱があるから」「のどが赤い」からといった安易な説明で一般的なウイルス性の風邪の症状に抗生剤を出すなら、そもそもきちんと診る必要がないということになってしまうのです。ですので、きちんと風邪とそうでない病気を区別してくれ、抗生剤の適正使用をしてくれる主治医をもつと安心です。

ちなみに、不適切にウイルス性の風邪に対して抗生剤の投与を受けてしまった場合のデメリットは

1 鼻やのどに普段からいて体を守っている善玉菌を殺してしまい、風邪のウイルス感染が長引く。

2 薬が効きにくい菌(耐性菌)が鼻やのどに生み出されてしまうために、風邪に引き続いて起きた中耳炎や気管支炎、肺炎が難治化してしまい時に入院治療を要する。

3 腸などに普段からいてバランスを保っている善玉菌が死んでしまうために不必要な下痢を来す。

などです。また、抗生剤を予防的に投与すると、かえって中耳炎などの発症が増えてしまいしかも難治のことが多いのです。小児科領域でも気管支炎や肺炎が心配だからといってもはっきりしないときは、抗生剤を投与するのではなく、まずは経過を見るべきともいわれています。ですので、「念のため」とか「一応」とかいわれた場合は抗生剤は断ったほうがよい場合が多いです。抗生剤はあくまでデメリットよりもメリットが大きい場合に処方するのが医師の努めですが、適正使用をする医師が少ないのもまた現実です。

以上のように多くの風邪にはあくまで症状を和らげる薬を出さざろう得ないのです。睡眠、休養、栄養補給が大事なのはいうまでも得ません。ただし、早く治る薬がありませんというのはあまりにも愛想がないですし、せっかく受診いただいたに申し訳もありません。そういう時にかなり役に立つのは漢方薬です。かぜ症状にかなり即効性をもって、効果がある漢方は複数あり、当院ではよく処方しています。必ず漢方が効くわけではありませんが、極めて安全性が高くしかもさほどお値段も高くないですので、おススメした場合は是非飲んでみてください。

 

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