院長ブログ

2/25日本テレビ「バゲット」で花粉症の解説しました

2月25日(月)午前は日本テレビ「バゲット」の生放送で「隠れ花粉症と最新花粉症治療薬」のタイトルでお話しました。クリニックにテレビ局の取材にきていただいたことは今まで数回ありましたが、テレビ局のスタジオに伺ったのは初めてです。平日日中の放送でしたので、直接ご覧になっていない方もいらっしゃるでしょうから、かいつまんでお話した内容を書いてみます。

まずは尾崎アナウンサーが今年のスギ花粉症シーズンがこれからピークを迎えること、今年の花粉が例年の約1.2倍と予想が出ていることなどをよどみなく紹介してくれました。次いで私の紹介をしてくれ、私が花粉症であることを告白したところ、スタジオのアナウンサーにも何人も花粉症の方がいるとわかりました。

花粉症というかと「くしゃみ」「鼻水」「鼻づまり」「目のかゆみ」などが主な症状ですが、それ以外に一見花粉症の症状とは思わない「顔や口のかゆみ」「鼻やのどのヒリヒリ・イガイガ感」「だるさ」などがあります。これらをいわゆる「隠れ花粉症」として紹介しました。小児により多いこともお話しました。風邪とかなり似ているところがありますので、迷われたら受診いただければと思います。

花粉が多いのはお昼ごろと夕です。理由は早朝にスギ林を飛び立ったスギ花粉が都心に到着するのが昼頃になること、夕方に気温が下がると上空の花粉が下りてくることです。

ただし、花粉が少ない早朝に花粉症症状が悪化することとが多く、これを俗に「モーニングアタック」と言います。寝ている間に吸い込んだ花粉に加え、朝起きて活動すると寝具や床の花粉が舞い上がって吸い込むことで起きます。また自律神経のバランスが大きく影響しています。自律神経が関係することについては時間の都合上、番組ではお話しませんでした。なぜなら少し難しい話なのです。自律神経には緊張に関係する交感神経とリラックスに関係する副交感神経があり、バランスをうまくとって生活しています。しかもこのバランスは時間帯によってかなり変わります。交感神経が活発で緊張状態にあると鼻は良く通り、副交感神経が活発でリラックス状態ですと鼻はつまります。朝起きてすぐはリラックスしている副交感神経が優位な時間帯ですので、鼻はつまりやすいのです。起きて少し時間がたつと活動しているうちに副交感神経よりも交感神経が活発になるので鼻は通ってきます。

モーニングアタックを含め、花粉症症状をやわらげるには「花粉を家に持ち込まない」ことが大事です。そのためのおすすめとして

1 帰宅後「すぐにお風呂」にはいる

2 マスク「マメに交換」する

3 服の素材は「化学繊維か綿」がよく「ウールは一番ダメ」

などことをお話しました。

当たり前ですが、花粉症症状がだいぶつらい方へは「なるべく早く受診」することを強調しました。その際の注意点として、処方された薬を「途中でやめない」(飲み薬だけでなく点鼻薬、点眼薬も)が重要ともお話しました。

新しい薬の一つとして皮膚に貼る薬として昨年4月に発売された「アレサガ」を紹介しました。他の病気の飲み薬がたくさんある方などにはおすすめです。ただ眠気がでる場合があることと、皮膚がかぶれる場合があることが注意点です。それと番組では触れていませんでしたが、発売後1年未満の薬は1回の受診で14日までしか処方できませんので、今年の花粉症シーズンはややつかいにくいです。

番組ではお話できませんでしたが、飲み薬で問題ない場合は眠気が少ない錠剤を処方する方が一般的で、今のところ当院ではアレサガテープは処方する機会はあまりないです。

 

根本的に花粉症をなおす舌下免疫療法に新しい薬として「シダキュア」が昨年6月発売されました。根本的に体質を治す治療ですので、花粉症が重要な方におすすめで、特にお子様や若いかたにはぜひ検討いただきたいです。実際、当院ではお子様や成人の花粉症の方が多数の患者さんがこの治療を受けておられます。ただし3年以上の治療が必要で根気のいる治療です。また重要な注意点として、スギ花粉が飛散する期間は新たにシダキュアを開始してはいけない点を強調しました。シダキュアは天然のスギ花粉を含んだ薬です。ただでさえスギ花粉がとても多いこの季節に口の中にスギ花粉をいれても逆効果なのです。当院ではシダキュアでの舌下免疫療法を新たに始めることは6月以降承ります。

以上を10分弱でお話しました。さすが慣れた4名の局アナの方たち、みごとなリアクションで、とても楽しくお話させていただきました。

 

有名な芸能人の方の名札がついた控室、メイク室など普段はいけないところにも入れ、事前打ち合わせ、リハーサルにも臨み、ちょっとした社会科見学気分を楽しませていただきました。さすがキー局の番組だけあって、とてもたくさんのスタッフが入念な準備をして生放送に臨んでいることを実感できました。これからテレビを見る時は裏側の苦労を想像してしまうように思います。

当日はこの放送の影響で午前診療をとりやめ、午後の診療開始を前倒ししました。2月25日に受診された方、受診を予定されていた方にはご迷惑をおかけしました。ご理解賜りまことにありがとうございました。今後も花粉症治療はもちろん、花粉症の正しい知識をお伝えすることに精進してお役に立ちたいと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。

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