院長ブログ

花粉症の点鼻薬

私自身が結構ひどめの花粉症なので、身をもって実感するのですが1月12日くらいから花粉が少し増え、2日前くらいからさらに増えているように思います。今日はみぞれ~雨なので楽にも感じます。

連日ですが花粉症の薬の続きを書きます。今日は点鼻薬(鼻スプレー)についてです。

【ステロイド点鼻薬】

非常に効果が高い薬でかなりよく処方します。また非常に副作用が少ない薬です。「ステロイドなのになぜ安心??」と思われるかもしれませんが、新しいタイプのステロイド点鼻薬は鼻の粘膜表面では非常に効果があるのに、全身的には利用されないよう改良がなされています。したがって飲み薬のステロイドとは異なり、2歳以上の乳幼児や妊娠中(念のため初期は除く)でも必要性があれば処方できるものもあります。ちなみに新しいタイプのステロイド点鼻は3種類ありますが、すべて1日1回です。1日2回や4回のステロイド点鼻は効果が弱く、やや副作用が多い傾向がありますのであまりおススメしません。

また、今までの点鼻は鼻から薬が垂れたりするなどして、好まない方も多かったですが、最近では霧状に薬が出る「アラミスト」や粉が噴霧されるものもありますので、従来あった欠点も改良されています。

唯一のお願いは、鼻づまりがうんとつらくなってから使うのではなく、ほどほどの症状で点鼻し始め簡単にはやめないということです。重症の鼻づまりということは点鼻した薬が鼻のおくまで届かないということを意味します。わざわざ点鼻薬が効きにくくなってから点鼻を開始しても、効果が出にくいのは当たり前なのです。

 

【抗ヒスタミン点鼻、ケミカルメディエーター遊離抑制薬】

新しいタイプのステロイド点鼻が効果がとても高く、副作用が非常に少ないので、これらの出番は大幅に減りました。もちろん効果がないわけではないのでたまには処方します。ステロイド点鼻の1日1回ではどうしても満足しきれず、1日数回点鼻したい人向けでしょうか。

 

【点鼻用血管収縮薬】

こちらは私が処方することはほとんどない、副作用の高い薬です。たしかに一時的な効果は高く、値段も極めて安い薬です。しかし大きな問題なのは、効果がよいのは最初だけで使い続けているうちにかえって鼻づまりがひどくなることです。「点鼻薬性鼻炎」とか「薬物性鼻炎」と呼ばれる状態をつくってしいます。

この薬は単に鼻の血管を縮こませることなのです。続けると鼻の中の血流不足、酸素不足などをおこし粘膜がむくんでしまうのです。

むかーしむかし、花粉症に良い薬がなかった時代はしかたなかったとは思いますが、いまだにこの薬をいとも簡単に使うのはおススメしません。ちなみに多くの市販の点鼻薬にもこの成分が入っていますのでどうぞご注意ください。

 

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