院長ブログ

花粉症の目薬とうがい薬

[ 公開日: 2015/1/22 ]

花粉症というと目の症状が出る方は大変多いです。目には飲み薬はほとんど効かないのが特徴で対策としては、目薬と花粉防護の眼鏡です。のどのかゆみも比較的よくある症状です。比較的花粉量が多い時期に「いたがゆい」「ひりひりする」などとおっしゃる方が多いです。こちらは一部のうがい薬と点鼻薬が症状を和らげます。

今日は花粉症に効果がある目薬とうがい薬を解説いたします。

 

抗アレルギー点眼薬

非常にたくさん薬があるのですが、最近人気があるのはしみにくく効果がよい薬です。やはり昔からある薬よりも最近開発された薬のほうがおススメです。当院でよく処方するのはパタ〇ール点眼液とアレジ〇ン点眼液です。いずれも副作用が非常に少なく効果が高い良い薬です。アレジ〇ン点眼液は塩化ベンザルコニウムという防腐剤を含まないものに昨年12月製品改良がなされました。ソフトコンタクトレンズを使う方にもおススメしやすくなりました。

 

ステロイド点眼薬

こちらは効果は非常に高い薬ですが、注意が必要な薬でもあります。一部の方で眼圧を上昇させ緑内障を起し、放置すれば視野欠損や最悪失明の恐れがあるのです。また病原体に弱くなる場合もあり、例えば角膜真菌症といった怖い病気を起こすこともまれにあります。

実際にはきちんと眼圧などを調べながら用いればそんなに怖がる必要はないのですので、きちんと眼科で検査しながら処方してもらうようにしてください。したがっていくら効果があるからと言って耳鼻科、内科などで処方を受けるのはおススメしません。当院ではどんなにご依頼されても処方しません。

主な薬としてはフルメトロン、リンデロン、オルガドロン、オドメールなどがあります(他にもステロイド点眼はあります)。

 

その他の点眼薬

人工涙液などで単純に目に入った花粉を洗い流すのは原始的ですが効果はあります。保険の関係で耳鼻科では処方できませんが、市販薬にもありますのでお使いになるのも一つの方法です。

 

うがい薬

花粉によるのど症状には抗炎症作用があるうがい薬が大変効果があります。当院ではアズノールうがい薬をよくお出しします。青みがかったうがい薬です。市販薬にも同じ成分のものはあります。

ステロイド点鼻薬ものど症状に効果があります。

気を付ける必要があるのはヨード系のうがい薬です。代表的なのはイソジンうがい液ですが、違う名前でも多数市販されています。成分がポピドンヨードなら同じです。こちらは消毒薬であり、炎症を抑える効果がないばかりか、かえって粘膜障害をきたし逆効果になることが多いです。また、風邪予防にも効果がないことが実証されていますので、おススメしません。むしろ水うがいのほうが風邪予防になるそうです。

 

明日は花粉症で行われることがある注射について書きます。ただしいずれも当院では行いません。その理由は明日のブログに書きます。

 

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