全国的に品薄のスギ花粉症舌下免疫薬「シダキュア2000JAU」がまだ当院にはあります。開始方法など、詳しくはブログをお読みください。
[ 公開日: 2023/6/18 ]
スギ花粉症の舌下免疫治療薬のうち最初の7日間は「シダキュア2000JAU」を用いますが、この薬剤のメーカーからの出荷量が極端に減っています(限定出荷)。このため、スギ花粉症の舌下免疫の新規開始を見合わせている医療機関が増えています。
しかし、当院では当面の分の「シダキュア2000JAU」は確保できています。もし、スギ花粉症を舌下免疫で根本的に治療したいという方が、ありましたら、ぜひ早急に当院を受診ください(完全ネット予約制)。当院では現在約600名の方が舌下免疫治療を継続されています。
舌下免疫の新規開始には、
・採血でスギ(またはダニ)が陽性であること
・およそ4年(少なくとも最低3年以上)、少なくとも月1回の切れ目のない通院ができること(当初の約1か月は2週ごと)
・体調がすぐれていること
・アレルギー症状が十二分にコントロールされていること
・歯科治療や手術の予定が当面ないこと
などが必要です。そのほかにも条件はありますので、外来受診時に詳しくご説明いたします。
なお当面の間、舌下免疫(スギ・ダニ)の初期投与の電話予約は中止します。まずはネット予約の上、通常外来を受診ください。
診察の中で、後日の舌下免疫初回投与日を決定しますので、1か月以内くらいの予定をあらかじめ確認の上、ご来院をお願いします。
なお今回のメーカー出荷制限はスギ舌下免疫の増量期製剤(2000JAU)のみで、スギ舌下免疫療法を既に始められている方が用いる薬(シダキュア5000JAU)への影響はありません。ダニアレルギー舌下免疫薬(ミティキュア)は出荷制限はされていません。
※参考
アレルギー性鼻炎を知ろう|舌の下(したのした)で行う鳥居薬品の舌下免疫療法専門サイト (torii-alg.jp)
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