宮前平トレイン耳鼻咽喉科‐宮前区 花粉症、アレルギー性鼻炎

鼻の病気

鼻の病気

鼻の病気 イメージ画像

鼻は穴の中を通る空気を暖め、湿気を与え、ほこりなどの異物を取り除き、さらににおいを感じるといった、多くの大切な働きがあります。ずっと前からつまっているからいいやなどと言って放置することなく、是非ご相談ください。
急性鼻炎(鼻かぜ)や副鼻腔炎、アレルギー性鼻炎へは飲み薬、点鼻薬での薬物治療、吸入(ネブライザー)などでの治療を主体に行います。副鼻腔炎(ちくのう症)が疑わしい時はレントゲン検査も必要に応じ行います。当院のレントゲンはデジタルですので、昔のタイプよりも少ない放射線でしらべることができます。
アレルギー性鼻炎や花粉症は薬の治療だけではなく、レーザー治療も行っております。ただしスギ花粉症の方へのレーザー治療はシーズン前に行わないと効果がないばかりかかえって症状が悪くなります。したがってスギ花粉症がある方へのレーザー治療は2~4月には行いません。またシーズン直前の12~1月は込み合う場合もありますので、なるべく余裕をもってご相談ください。

主な鼻の病気

アレルギー性鼻炎

アレルゲン(アレルギー症状を引き起こす原因となる物質)を吸入することで、くしゃみや鼻水、鼻づまりなどの症状を生じます。繰り返す鼻血の原因となることもあります。
詳しくは「アレルギー科/花粉症」のページをご覧になってください。

花粉症

今やスギ花粉症は国民病ともいわれ、大人はもちろん子供さんにもきわめてよく見られ知らない方はいないと思います。春のスギ、ヒノキ以外にも初夏のイネ科(カモガヤなど)、秋のブタクサやヨモギなどさまざまな花粉が原因となります。
詳しくは「アレルギー科/花粉症」のページをご覧になってください。

急性鼻炎(鼻かぜ)

かぜとは、主にウイルスによって起こる鼻、のど、気管に起こる急性の炎症のことです。急性鼻炎(鼻かぜ)とは、急性の炎症が鼻の粘膜に起こったもので、鼻水やくしゃみ、鼻づまりなどを生じます。鼻やのどの痛み、頭痛、発熱、全身のだるさ、食欲不振などをともなうこともあります。ひどくなると中耳炎や副鼻腔炎を起こすこともあります。小さなお子様は長引いたり繰り返したりします。とりわけ保育園に通っている場合は要注意です。

慢性鼻炎

急性鼻炎を繰り返したり長引かせたりすると、鼻炎が慢性化することがあります。鼻の粘膜が赤く腫れて鼻づまりが起こり、色のついた粘り気のある鼻水が長い間出てしまいます。早めの耳鼻咽喉科への受診をお勧めします。

急性副鼻腔炎

風邪の症状が出てから1週間ほどすると、風邪に続いて細菌感染が副鼻腔(鼻とつながっている鼻の周りの空洞)に起こり発症します。症状としては膿のような鼻汁、頬や目の奥の痛み、頭痛、頭の重たい感じ、発熱などがあります。中等症以上の場合は抗菌薬(抗生物質)が必要です。 症状がひどい場合は飲み薬では治らないこともあります。極めて稀ですが目や脳まで侵されることがあります。必要があれば点滴、入院、手術をするか判断してもらうため大きな病院の耳鼻科へ紹介いたします。

慢性副鼻腔炎

急性副鼻腔炎が治らずに慢性化した病状を慢性副鼻腔炎と言います。「ちくのう症」とも言われます。症状はさまざまで、鼻がつまる、鼻汁が多い、においがわからない、口で呼吸をする、いびきをかく、頭痛がするなどがあります。マクロライドといった薬を3~6カ月のむことなどで治ることが多いです。
アレルギー性鼻炎を合併している場合は一緒に治療することが大事です。歯の根っこに異常がある場合もあります。その場合は歯科での治療を併用します。

上記の治療で治らない場合は手術が必要なことがあります。その場合は適切な病院を紹介いたします。

好酸球性副鼻腔炎

最近知られるようになった病気で通常の慢性副鼻腔炎でおこなうマクロライド治療ではよくなりません。特徴としては、成人になって発症した喘息を伴うことが多い、鼻ポリープ(鼻茸)の合併率が高い、嗅覚障害の合併率がより高い、血液検査で好酸球が増えていることが多い、CTなどで調べると篩骨洞の病変が中心で上顎洞の病変は軽いことが多いなどがあります。しかしながら、全てがそろうことはむしろ稀ですので、総合的な判断が必要です。

手術を要することが多いですが、それだけで完治することは少なく長期的なコントロールを要する難治性疾患です。症状がひどいときはステロイド内服を短期間要することもあります。

嗅覚障害(きゅうかくしょうがい)

さまざまは鼻の病気でにおいを感じにくくなります。鼻かぜ、アレルギー性鼻炎、急性・慢性鼻炎、急性・慢性副鼻腔炎などで起こる鼻づまりが原因の場合、薬の治療で改善することが多く、たとえ治りが悪くても手術で改善することが多いです。

しかし全ての嗅覚障害が簡単に治るわけではありません。においを感じる嗅粘膜や嗅神経が障害された場合は治らないことも多いです。一番よく遭遇する病気は「感冒後嗅覚障害」です。風邪などを起こすごくありふれたウイルスが嗅神経にダメージを与えると言われています。放置するのはもちろんいけませんが、一般的とされる治療では治らないことが多いのです。一般的とされる治療はステロイド点鼻(リンデロン液など)ですが、なんと治癒にいたるのは22.7%にすぎないと報告されています。また、一番良くつかわれるリンデロン液を長期に点鼻することは全身的な副作用が無視できません。しかし、ある漢方で治療すると治癒が51.1%、改善が23.4%で合わせて74.5%に治療効果があるとされています。効果が優れているだけでなく副作用の面からもこちらの治療のほうが安心です。この漢方での治療は少なくとも数カ月、多くは1~2年を要しますから根気がいりますが、頑張る価値はあると考えます。当院では感冒後嗅覚障害と診断した場合は漢方治療をメインにおこないます。またご希望に応じステロイド点鼻治療を行う場合は、最新の全身的な副作用がほとんどない新しいタイプの1日1回型のステロイド点鼻を併用した治療を行っています。

鼻出血

いわゆる“鼻血”のことです。特に子どもの鼻血は日常よく見られます。その原因として、アレルギー性鼻炎と急性鼻炎(鼻かぜ)がもっとも多く、ほかに副鼻腔炎などがあります。鼻をいじることが原因のことも多いです。これらの病気のために鼻の粘膜が荒れて出血したり、鼻水や鼻の痒みのため鼻をよく触って鼻の粘膜を傷つけ、出血したりします。その多くはあまり奥ではなく、鼻の入口のすぐ近くで鼻中隔というところから出血します。その場所のことを「キーゼルバッハ部位」といいます。そこからの出血の場合はしっかり鼻の入口を圧迫することで自宅で止血できることが多いです。

成人で高血圧がある場合はその治療をきちんと行うことも大事です。鼻のがんや、白血病などの血液の病気、肝臓病で鼻血が出ることもないわけではありませんが、頻度は低いです。

出血が鼻の前の方にある場合は当院で止血処置ができることが多いです。高齢者の場合により多いですが出血部位が奥の方の場合は内視鏡下に止血処置を要したり、安静目的に入院が必要だったりしますのでその際は病院をご紹介することになります。内科や脳外科などから抗凝固薬といって血を固まりにくくする薬を飲んでいる場合は簡単には止血できないことが多いです。そのような薬を飲んでいる方は、ふだんからあらかじめひどい鼻出血があったときは薬をやめてよいのかどうか聞いておくことが大事です。もしも、その判断をもらっていない場合は基本的には抗凝固薬をやめてはいけません。そうなると鼻出血は簡単にはとまらないことが多いですから、多くは救急病院受診が必要になります。

このようなときは
耳鼻咽喉科にご相談ください

  • くしゃみや鼻水が止まらない
  • 粘り気のある鼻水が出る
  • 鼻やほほの痛みがある
  • 鼻に痒みがある
  • 鼻づまりがある
  • 鼻血がとまらなかったり
  • 繰り返す嗅覚障害があるよう
  • よくいびきをかく