院長ブログ

【横浜小さな旅】築190年の古民家でお箸でいただくフレンチ 久右衛門邸

[ 公開日: 2026/9/10 ]

💻 予定のない休診日の朝

今回は、もともと遠出をする予定のない休診日でした。

朝はブログや説明資料の作成、メール対応など。

そんな合間に、ふと思い立って昼食の予約を入れました。

🚗 第三京浜から横浜新道へ

訪れたのは、横浜市戸塚区名瀬町にある古民家レストラン「久右衛門邸」。

緑園都市駅と東戸塚駅の中間あたり、自然豊かな里山の中にひっそりと佇んでいます。

宮前平からなら、車で行くのが便利です。

🐿️ 駐車場でまさかのリス

駐車場に車を停めると、その隅に何かが動いているのが見えました。

よく見ると、リスです。

横浜市内のレストランの駐車場でリスに出会うとは思っていなかったので、かなりびっくりしました。

こちらに気づいたのか、すぐに近くの木へ駆け上がっていきました。

到着早々、このあたりが自然豊かな場所であることを実感します。

🌳 里山に佇む久右衛門邸

敷地の入口は、いかにも昔からある大きなお宅の門構え。

表札もあり、家庭用のインターフォンまで付いていて、初めて来ると、とても飲食店の入口には見えません。

門を入ると、すぐ左手にチャペルが見えます。

そのまま母屋の方へ進み、庭まで来ると、左手には瓦屋根の小さな納屋カフェ。

緑に囲まれた庭も含め、住宅地のすぐ近くとは思えない静かな空間です。

🕰️ 天保7年建立の古民家

久右衛門邸の母屋が建てられたのは、1836年、天保7年。

約190年前、まだ江戸時代の建物です。

明治維新より30年以上も前に建てられた建物が、今も現役のレストランとして使われています。

当時は、この母屋で養蚕が営まれていたそうです。

今ではフレンチレストランになっていますが、建物の中には長い年月を重ねてきた雰囲気がしっかりと残っています。

🔥 玄関に残る見事な木組み

店内は靴を脱いで上がるスタイルです。

玄関を見上げると、囲炉裏の上に設けられていた火棚と思われる立派な木組みがあり、いきなり歴史を感じます。

黒く艶の出た柱や古い建具も残されていて、いわゆる「古民家風」ではありません。

本当に江戸時代から続く古民家です。

🍽️ お箸でいただくフレンチ

ここでいただくのは、お箸を使って気軽に楽しめるフレンチ。

和の空間の中で、フランス料理をいただくスタイルです。

今回選んだのは、平日限定のランチコース「萌黄(moegi)」。

比較的コンパクトな内容のお得なコースです。

🍂 秋を感じる柿の一皿

メニューには載っていないアミューズ・ブーシュからスタート。
秋らしい素敵な一品でした。

次いで出てきたのは、

柿のロースト 赤ワインソース。

箱庭のような器の中に料理が隠れるように盛り付けられていて、最初からかなり印象に残ります。

秋らしい柿を、デザートではなく料理として使うところも面白い。

見た目の演出だけではなく、きちんとオードブルの一皿として成立しています。

🐟 酒粕香る富士山サーモン

続いて、

富士山サーモンのソテー
酒粕のブールブラン。

ブールブランはフランス料理らしいバターを使ったソースですが、そこに酒粕を合わせています。

フレンチなのですが、古民家の座敷でお箸を使って食べても不思議なくらい自然です。

単に「和風に寄せたフレンチ」というより、

日本の空間の中で食べることまで含めて考えられたフレンチ

という印象でした。

🥩 ご飯といただくお肉料理

続いて、本日のお肉料理。

牛肉に茸が添えられ、ご飯も一緒に出てきます。

フランス料理のコースを食べているはずなのですが、このあたりになると少し和食に戻ってきたような安心感があります。

器も含めて、料理だけが洋風に浮いてしまうことがありません。

建物、庭、畳、器、そして料理。

全部が自然につながっています。

🌰 栗で締める秋のデザート

最後は本日のデザート。

栗を使った秋らしい一皿と、赤紫色のアイス。

そして食後には緑茶と小菓子が出てきました。

最後をコーヒーではなく緑茶で締めると、また古民家の世界に戻ってきます。

コース全体を通して、フランス料理なのに妙に肩肘張らない。

それでいて、きちんと特別感があります。

🌿 食後はお庭を少し散策

食事を終えたあとは、せっかくなので敷地内を少し歩いてみました。

緑に囲まれた庭を眺めながら歩き、行きに気になっていたチャペルもちらっと覗いてみます。

母屋で食事をするだけでも十分楽しめますが、食後に庭を歩いてみると、この場所全体が一つの空間としてつくられていることがよく分かります。

納屋カフェ、チャペル、そして約190年前の母屋。

ランチだけで訪れたのですが、ちょっとした散策まで楽しめました。

🏡 一度閉じて蘇った古民家

久右衛門邸は、2010年に一軒家レストランとして開業し、その後、2019年に一度閉店。

約3年をかけて建物の再整備が行われ、2022年に再びレストランとしてオープンしたそうです。

古い建物をただ保存するのではなく、今も人が入り、食事をし、時間を過ごす場所として使われ続けている。

こういう残り方も、とてもいいなと思います。

🌿 横浜市内でも小さな旅

今回の「旅」は、飛行機にも新幹線にも乗っていません。

第三京浜から横浜新道を少し走っただけです。

それでも、住宅地の中に残る江戸時代の古民家に入り、庭を眺めながら料理をいただき、食後には庭を少し歩く。

普段とは少し違う時間が流れます。

遠くへ行くことだけが旅ではありません。

知らなかった場所へ出かけ、
その土地の歴史に触れ、
その場所ならではの料理を味わう。

それだけでも、十分に小さな旅になります。

💻 帰宅後はいつもの仕事へ

昼食を終えたあとは自宅へ戻り、午後からは給与計算やスタッフ向けマニュアル作りなど。

夜も少し仕事をしました。

結局、休診日らしい休診日ではありませんでした(笑)。

🌙 昼の数時間だけ小旅行

それでも、昼の数時間だけは、いつもの一日とは少し違う時間を過ごせました。

遠くへ出かけなくても、良い場所に出会えば、その日は少しだけ旅になります。

久右衛門邸。

また季節を変えて訪れてみたいレストランでした。

 

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