院長ブログ

8/3 🌾田んぼアートと素朴弁当─秋田内陸縦貫鉄道の旅

[ 公開日: 2025/8/3 ]

 

🚅「どこかにビューーン!」で、お得な日帰り旅

旅の始まりは、東京駅の朝。
今回は、JRE POINT 6,000ポイントで参加できる“新幹線ミステリーツアー”「どこかにビューーン!」で、秋田新幹線・角館駅が見事大当たり!
通常は往復3万円以上かかるところ、わずか6,000ポイント(=実質6,000円相当)で楽しめる、まさに“価格破壊”の鉄道旅です。

🚄 東京から一路、角館へ

東京駅6:32発「こまち1号」に乗車。盛岡までは最高時速320kmで駆け抜け、そこから山間の田沢湖線へ。
角館には9:35到着。空気はすでに東北のそれ。朝の角館は静かで心地よく、旅の始まりにぴったりの風情でした。

🗾 角館(かくのだて)ってどこ?

秋田県の内陸部に位置する小さな町。「みちのくの小京都」とも呼ばれ、武家屋敷と枝垂れ桜で知られています。
今回はその町から走るローカル鉄道「秋田内陸縦貫鉄道」に乗って、夏の緑あふれる田園風景と地域の温もりを感じる旅へ。

🚲 自転車でさらっと、角館城下町へ

列車まで時間があったので、駅前でレンタサイクル(300円)を借りて、城下町を軽く散策。
武家屋敷通りにある「石黒家」を訪ねると、江戸時代の暮らしや文化が今に残されていました。

🏯 江戸の医学に触れる──「解体新書」と耳鼻科医のまなざし

角館・石黒家の展示で目を引いたのは、あの「解体新書」。
耳鼻咽喉科医としての視点から、耳や鼻の解剖図の正確さに驚かされました。今の医学的知識にも通じるほどの精度。
秋田県の武家が、解体新書という時代の最先端の初版本を持っていたという先進性に驚き、当時に思いを馳せたひとときでした。

🚃 秋田内陸縦貫鉄道「もりよし」号で出発

いよいよ旅の本番、秋田内陸縦貫鉄道の乗車です。
角館駅11時5分発の急行「もりよし号」に乗り込みます。この日は観光用の特別編成「笑EMI号」での運行。鮮やかな外装で、観光気分がぐっと盛り上がります。

1両編成のディーゼルカーながら、車内はとても清潔で、全席にコンセントまで完備。
観光客が安心して乗車できるよう、設備面にも配慮されたローカル列車という印象だった。

出発前には駅のスタッフの方々が笑顔で手を振ってくれて、ちょっとした“出発式”のような雰囲気。
地域の方々の鉄道への愛情が伝わってきます。

🍱 限定5食「笑EMI弁当」は地元の味そのままに

この日、駅員さんにすすめられて予約していた「笑EMI弁当(1,300円)」。
駅で受け取り、さっそく列車内でいただきました。

包みはシンプルながら、手作りのぬくもりが伝わってくる見た目。中を開けると、比内地鶏や地元野菜などを使った素朴なおかずがぎっしり詰まっています。

ひと口ごとに、秋田の家庭の味に触れるような感覚で、心までほっと温まりました。
量も程よく、車窓を眺めながらの旅の昼食にはぴったりの内容。数量限定というのも納得の美味しさです。

🌾 田んぼがキャンバスに──五つの「田んぼアート」

沿線には、地域の方々が手がけた「田んぼアート」が5か所。どれも力作で、車窓からしっかり見えるように、列車は作品の前で徐行してくれます。
ただし停車はせず、車両全体の乗客が正面で見られるよう、ゆっくり動き続ける方式。
稲の色合いで浮かぶ絵柄は、夏だけの風景。特に8月上旬は緑と黄のコントラストが鮮やかで、輪郭もくっきりしていました。
正面にきた一瞬を狙って撮るのがコツで、なかなか難しい条件でしたが、うまく撮れたときの達成感は格別でした。

📸 ニット帽をかぶった女の子と雪だるま

 

📸 花火と紙風船と秋田犬

 

📸 秋田犬を被ったクレヨンしんちゃん

 

📸 秋田内陸線のキャラクターと秋田犬・熊

 

📸 秋田内陸線・伊勢堂岱遺跡・バター餅のキャラクター3人の笑顔

 

☕ 鷹巣駅近くのレトロ喫茶で、ひとやすみ

終点・鷹巣駅で下車し、歩いて数分の昭和レトロな喫茶店へ。
お得なランチセット(950円)に丁寧に淹れられたアイスコーヒー。冷たさと香ばしさが心に沁みる味でした。
常連さんたちの会話を横目に、静かに旅の余白を味わう時間となりました。

🚆 そして帰路へ──もう一度、田んぼアートを見ながら

角館まで戻る復路も「もりよし号」。夕方の斜陽が田んぼアートを柔らかく照らし、まるで夏の記憶が蘇るよう。
途中の阿仁マタギ駅前では「かかしコンテスト」も開催中。リアルなかかしたちが並ぶ姿に、思わず笑顔になりました。

角館17:01発「こまち32号」で帰京。満たされた気分で、静かにシートに身を預けました。

次回の日帰り旅もお楽しみに!


 

📝「どこかにビューーン!」とは?

JR東日本のポイントサービス「JRE POINT」6,000ポイントを使って、
提示される東日本各地の新幹線駅4か所のうちどこか1か所に往復できるお得な制度。
乗車日と時間帯は選べますが、行き先は“おまかせ”の「新幹線版ミステリーツアー」。
どこに行けるかは運次第。でも、それが面白い!
普段は行かない土地との思いがけない出会いを楽しめます。

▶詳細は どこかにビューーン! –(JR東日本公式)を

 

 

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