【台湾鉄道旅①】最終回(第5話)✈️帰る日まで旅は続いていた
[ 公開日: 2025/12/28 ]
~余韻を抱えて 空へ戻る~
🌅 朝の台北
朝5時。目覚ましをかけたわけでもないのに、自然に目が覚めた。
最後の日は、こういう起き方がいちばん気持ちいい。
朝食は、昨夜「欣葉(しんいえ)」でお願いした打包(だーばお)を部屋で。
“残した”というより、“翌朝に回す前提で頼んだ”という感じで、ちゃんと満足感がある。旅の終盤に胃袋を落ち着かせる方法として、台湾のこの合理性はかなり好きだ。

出発準備をしながら、最後に悩むのはいつも同じ。お土産の重量問題。
クリニックのスタッフには定番のパイナップルケーキを、重いと分かっていてもちゃんと買った。箱も紙袋もしっかりしている分、しっかり重い。
さらにコンビニで、パッケージが可愛くて小分けで軽そうな牛軋糖(ヌガー/キャラメル)も見つけてしまい、追加で買った。こうして荷物は、だいたい旅の終盤に完成していく。
荷物はバックパックとボストンバッグに全部押し込んで、9時40分にチェックアウト。
“帰る日”は、だいたい荷物が増える。旅の法則というより、人間の性(さが)だと思う。


🛍 台北駅での買い物
台北駅で、駅弁屋さんの一角にあるグッズコーナーへ。
鉄道タオル、ネームタグ、マグカップ。買うものは控えめ……のつもりが、会計は1,350元(≒6,750円)。そして当然、荷物はさらに重くなる。
ただ、ここは計算どおりでもある。
「空港で預けるから大丈夫」
この一言があるだけで、人は買い物ができる。旅の終盤ほど、この魔法は効く。
ちなみにこの鉄道グッズの一部は、いまクリニックの鉄道模型コーナーに飾ってある。
台湾鉄道のペナントや、ミニチュア車両もいくつか。来院したときに気づいた方は、ぜひ眺めてほしい。
🚇 桃園空港MRTで空港へ
台北駅から桃園国際空港へは、桃園空港MRT(空港鉄道)で向かった。
快速で約39分。早い、安い、快適、安全が揃っている。片道160元(≒800円)というのもありがたい。
旅行客目線で、キャリーケース置き場がきちんと用意されているのも良い。
混んでいる時間帯は座れない人もかなりいるが、それでも流れはスムーズで、空港までをきれいに運んでくれる。移動のストレスを限界まで削った感じがある。
第一ターミナルで乗客が一気に降りて、車内がすっと空いた。
第二ターミナルへ向かう自分は、そこで少し楽になった。

🛋️ 空港ラウンジはしご
出国後はラウンジへ。最後まで、台湾の味をもう一度。
まずはPlaza Premium Lounge。名物の牛肉麺を注文した。
正直に言えば「まあまあおいしい」。街の名店には敵わない。
でも空港で熱々の一杯が出てくる。それだけで価値がある。煮卵やお惣菜、ビールも合わせて、最後に台湾らしさをもう一度取り戻した。

もう一つは、中華航空のラウンジ「梅苑」。提携で利用できる。
Plaza Premiumが“牛肉麺の一杯勝負”なら、梅苑は“選ぶ楽しさ”。
点心、アジアン風カレー、デザートなど。旅の締めにふさわしい“余韻のビュッフェ”だった。

✈️ 機内で旅を締める
機内で出た牛フィレが、焼き加減まで見事だった。
思わず「最高でした」と伝えたら、わざわざお礼を言いに来てくださった。こちらは一言のつもりでも、受け取る側が丁寧だと、体験は“いい思い出”に育つ。

会話の流れで、以前参加したJALの接遇マナー研修の話にも少し触れた。
旅の中で、仕事の学びがふっと実感として戻ってくる瞬間がある。
(トレイン耳鼻科ブログ:2025年7月27日「✈️JAL接遇マナー研修に参加しました✨」)
到着後、チーフの方がわざわざ声をかけに来てくださった。最後にもう一度、気持ちが温まった。

🛬 成田に着いて現実に戻る
成田空港に到着。入国審査は大混雑だった。
事前にWEB入力してQRコードを提示する方式になっていたが、結局は大行列。
ここは批判したいわけではない。単に「日本に帰ってきた」という実感が、分かりやすい形で来ただけだ。
台湾では空港動線も静かに流れていた。最後に日本で“並ぶ”ことで、旅が終わったことを身体が理解した。
🌿 台湾鉄道旅① 編集後記
ここからは少しだけ、旅の外側の話をする。
この旅そのものは9月の5日間の記録だ。けれど【台湾鉄道旅①】は、第0話から最終回まで、12月末の台湾からまとめて投稿している。
日本にいると、落ち着いて旅の文章を書く時間がなかなか取れない。日常がそれだけ忙しい、ということでもある。ありがたいことに。
そして第0話で書いたとおり、計画している段階で、もう「また行きたい」と思ってしまっていた。
……というわけで、私はいままた台湾にいる。旅が終わったと思ったら、次の旅の途中で最終回を書いているのだから、我ながら少し面白い。
【台湾鉄道旅②】も、この流れで少しずつ書いていく。ただし、今回は①ほど鉄道に乗れていない。そのかわり、鉄道とは別の角度から、台湾の奥行きをもう少しだけ書いてみようと思う。②にもこうご期待!
