【8月日帰り旅】真夏に引いた女満別は大当たり!~美幌峠、摩周湖、そして地熱をめぐる一日~
[ 公開日: 2026/8/2 ]
7月は、松山、帯広、南紀白浜、長崎と、4回の日帰り旅に出かけました。
さすがに7月はよく飛びました。
そして8月。
少しおとなしくするのかと思えば、また飛びます(笑)。
今回利用したのは、JALの「どこかにマイル」。
4つの候補地から行き先が決まるサービスで、今回提示されたのは女満別、釧路、秋田、山形。

そして決まったのは、北海道・女満別空港でした。
これは大当たりでしょう。
何しろ8月です。
関東は連日の猛暑。そこから飛行機で2時間足らず、行き先は道東です。
避暑というより、暑さからの脱出。
今回は女満別空港からレンタカーを借り、美幌峠、屈斜路湖、川湯温泉駅、摩周湖、硫黄山、砂湯、川湯温泉を巡ります。
地名を並べただけで、もう北海道らしくなってきました。

🥤 前日に知った「スカイタイム綾鷹割り」
羽田から女満別へ向かうJAL565便。
今回、機内でどうしても試してみたいものがありました。
その名も「スカイタイム綾鷹割り」。
前日にYahoo!ニュースを見ていて、偶然知った飲み方です。
「スカイタイム」は、JALの機内で提供されている、ももとぶどうのオリジナルドリンク。
一方の「綾鷹」は、ご存じ緑茶です。
この二つを混ぜると、甘さがほどよく抑えられ、ピーチティーのような味になるらしい。
記事では、乗客がCAさんに半々でお願いしたところ、
「最近これが流行っているんですよ」
と言われたとのこと。
それなら試してみるしかありません。
記事を読んだ翌朝、さっそく実践です(笑)。
CAさんに、
「スカイタイムと綾鷹を半々で割ってもらえますか?」
とお願いしました。
しばらくすると、
スカイタイムが一杯。
綾鷹が一杯。
別々です。
……あれ?

「最近流行っている」はずだったのですが(笑)。
聞いてみると、このCAさんは「スカイタイム綾鷹割り」をご存じなかったそうです。
ところが、そのあとが面白い。
CAさん自身も気になったらしく、実際に混ぜて飲んでみたとのこと。
しばらくして、わざわざ席まで戻ってきて、
「飲んでみました。ピーチティーみたいで、おいしいですね」
と教えてくれました。
Yahoo!ニュースでは「最近流行っている」。
ところがこの便では、乗客の私がCAさんにJALの新しい飲み方を紹介することになりました(笑)。
私も、最初はスカイタイムを多めに。
そこから少しずつ綾鷹を増やしていきます。
甘い桃の風味が強いところから、だんだんお茶の爽やかさが前に出てくる。
同じ二つの飲み物でも、割合を変えると味がずいぶん変わります。
結果的には、最初から半々にしてもらうより、別々のカップで出てきて正解でした。
次からも、あえて別々にもらおうかと思います。
🏔️ 空から始まった道東観光
東北地方では雲が多かったのですが、北海道へ入ると景色が開けました。
まず見えてきたのは襟裳岬。
さらに進むと、雌阿寒岳と阿寒富士、その先には阿寒湖。
深い森の中に湖があり、その周囲に火山が並んでいます。


地上では別々に見える山や湖も、空から眺めると一枚の地図のようにつながっています。
まだ女満別空港にも着いていないのに、すでに道東観光が始まっていました。
午前8時50分過ぎ、女満別空港へ到着です。
🚗 到着15分で、北海道ドライブへ
預け荷物はないので、そのまま到着口へ。
今回の日産レンタカーは事前にセルフチェックインを済ませてあります。
営業所までは送迎車もありますが、歩いて3分ほど。
送迎車を待つより、歩いた方が早そうです。
日帰り旅ですから、ここは迷わず歩きます。
午前9時06分、日産ノートe-POWERで出発。
空港到着から約15分です。
日帰り旅では、この10分、15分が意外に大きいのです。

🌻 一輪だけ、先に夏が来ていた
まずは女満別空港近くのひまわり畑へ。
8月初旬なので、そろそろ咲いているだろうと思っていました。
ところが、着いてみると見事に緑一色。
ほとんど咲いていません。
少し早かったようです。

そのまま帰ろうとしたところ、広い畑の中に黄色いものが一つ。
一輪だけ咲いていました。
周囲はまだ準備中なのに、この一本だけフライング(笑)。
満開のひまわり畑ではありませんでしたが、これはこれで面白い。
一輪だけ先に始まった北海道の夏を写真に収め、次へ向かいました。

🚙 北海道も、夏は夏
美幌峠へ向けて南下します。
関東の猛暑から逃げてきたので、北海道はかなり涼しいものと思っていました。
確かに関東とは違います。
ただ、日差しはしっかり夏。
車内にいると少し暑いくらいです。
それでも窓を開けると、乾いた風が気持ちよく入ってきます。
関東のように湿気がまとわりつかない。
北海道も夏は夏。
ただし、暑さの種類がまったく違います。
しかも日曜日なのに道路は驚くほど空いていました。
青い空、広い畑、長く伸びる道路。
窓を開けて走っているだけで、猛暑の関東から来た身には十分「極楽」でした(笑)。

🏞️ 朝の美幌峠
美幌峠へ到着。
展望台へ上がると、目の前に屈斜路湖が一気に広がりました。
深い青色の湖面。
中央には中島。
その周囲を緑の山々が取り囲んでいます。
朝の飛行機では阿寒湖を上から眺め、今度は美幌峠から屈斜路湖を見下ろす。

道の駅では「ミルクが主役のバニラシェイク」を購入しました。
北海道へ来たのですから、乳製品は素直にいただきます(笑)。
冷たいシェイクを飲みながら屈斜路湖を眺めます。

まだ午前中。
今見えている大きな湖の向こう側を、これから一日かけて巡っていきます。
そして、この美幌峠には夕方もう一度戻ってくることになります。
🚙 屈斜路湖に沿って、川湯温泉駅へ
美幌峠から湖畔へ下り、屈斜路湖に沿って南へ走ります。
峠の上から見下ろしていた湖が、今度はだんだん目の高さへ近づいてきます。
湖面が見えたり、森の中へ隠れたり。
途中には砂湯、川湯温泉、硫黄山。
どこもあとで立ち寄る予定なので、今はいったん通過します。
先に向かったのは川湯温泉駅。
日曜日の昼どきです。
先に観光を始めてしまうと、目当ての店が混んでしまうかもしれません。
景色は逃げませんが、昼食の席は埋まります(笑)。
午前11時15分、川湯温泉駅に到着しました。
赤い三角屋根の木造駅舎。
そして、この駅舎の中に今回楽しみにしていた店があります。

🍴 駅長事務室で、ビーフシチュー
カフェレストラン「オーチャードグラス」。
もともとの駅長事務室を利用した店で、入口には今も「駅長事務室」の看板が残っています。


店内には古い家具、色ガラスの窓、薪ストーブ。
たくさんの古い観光ポスターなどが壁面に展示され、かつての川湯温泉駅改札口を写した、懐かしい青春18きっぷのポスターもありました。
駅ナカのレストランというより、昔の駅舎の時間の中へ、そのまま入っていくような雰囲気です。

今回食べたかったのが、ビーフシチュー。
北海道らしく、とうもろこしのスープもお願いしました。
運ばれてきたビーフシチューには、大きな牛肉がごろごろ。
スプーンを入れると簡単に崩れるほどで、大きな牛肉も驚くほど柔らかい。
デミグラスソースもライスによく合います。
とうもろこしのスープもしっかり甘い。
駅舎の雰囲気だけではなく、料理そのものも文句なしでした。
食べているうちに店内の席も少しずつ埋まってきます。
砂湯や硫黄山をいったん通過して、先に昼食へ来たのは正解でした。
食後には焼き菓子も少し購入しました。

🚃 食後は、やっぱりホームへ
食事を終えると、次の列車まであと10分ほど。
せっかく川湯温泉駅まで来たのですから、これは見ておきたい。
ホームへ出て待ちます。
それまで静かだった駅に、少しずつ人が集まってきました。
そして11時59分、釧路行きの列車が到着。
さっきまでレストランとして見ていた駅が、列車が来た瞬間に、ちゃんと「鉄道の駅」に戻ります。
もちろん、見ているだけでは済みません。
乗りたい(笑)。
このまま釧路方面へ向かえば、釧路湿原へと続いていきます。
かなり魅力的です。
でも、今日はレンタカーの旅。
しかも、このあたりの列車は本数が少ない。

一本乗っただけで、その日の予定は一気に鉄道旅へ変わってしまいます。
鉄道ファンにとって、こういうホームは危険です(笑)。

今回は名残惜しく見送るだけ。
列車がホームを離れていくのを見届け、私も次の目的地へ向かいました。
🌊 霧のない摩周湖へ
次は摩周湖。
まずは第3展望台へ向かいます。
摩周湖といえば「霧の摩周湖」のイメージがありますが、この日は見事な快晴。
湖面は深い青色で、カムイシュ島も外輪山もはっきり見えます。
霧どころか、何も隠してくれません(笑)。

第3展望台のおもしろいところは、反対側の景色です。
振り返ると、先ほど通過した硫黄山。
さらにその向こうには屈斜路湖まで見渡せます。
朝、美幌峠から眺めた屈斜路湖。
その湖に沿って車で走り、今度は摩周湖の展望台から再び見下ろしている。
一日の景色が、少しずつつながってきました。
この日の道東は、どうやら地形を隠す気がまったくないようです。

続いて第1展望台へ。
こちらは、いわゆる「摩周湖らしい」王道の景色。
摩周岳、カムイシュ島、そして深い青色の湖面が一枚に収まります。
同じ湖でも、第3展望台とはずいぶん印象が違います。

ここではカットメロンで休憩。
青い摩周湖を眺めながら、よく冷えた北海道のメロン。
こういう観光地らしいことは、素直に楽しむに限ります(笑)。

🌋 一転、地球がむき出しになる硫黄山
摩周湖の深い青をあとにして、硫黄山へ。
景色は一変します。
白っぽい岩肌。
黄褐色の地面。
そして、あちこちから勢いよく立ち上る白い噴気。
駐車場を降りた瞬間から、硫黄の匂いが漂ってきます。
まず売店で「川湯温泉源泉蒸し玉子」を購入。
玉子を手にしたまま、硫黄山へ向かいます。
近づいていくと、噴気の音まで聞こえてきました。
地面の割れ目から熱い蒸気が吹き出し、その周囲には黄色い硫黄が付着しています。

「山を見る」というより、地球が今も動いている場所へ入り込んだような感覚です。
少し前まで、静かな摩周湖を眺めていました。
そのすぐ近くでは、地下からこれだけの熱が噴き出している。
勢いよく噴気が立ち上る場所にいると、地球が深く息をしているようにも見えます。
美しいというより、荒々しい。
少し怖さもあります。
それでも目を離せません。
そして手元には、さっき買った蒸し玉子(笑)。
壮大な火山活動を前に、玉子を持って立っているのも、なかなか不思議な光景です。

♨️ 今度は、地熱に触れる
硫黄山をあとにして、再び屈斜路湖へ。
向かったのは「砂湯」です。
湖畔の砂を掘ると温泉が湧いてくる場所です。
まずは湖のすぐそばにある足湯へ。
足元は温かく、目の前には広い屈斜路湖。
硫黄山とはまったく違う、穏やかな景色です。

湖岸を見ると、砂浜にはすでにいくつもの穴が掘られていました。
その一つに足を入れてみます。
これが、かなり熱い。
湖の冷たい水が混ざる場所ではちょうどよくなりますが、温泉だけのところは、そのまま足を入れていられないほどです。
少し場所を選びながら、足だけ入れて楽しみました。
目の前は静かな湖。
ところが、その砂の下には熱い温泉が流れています。
硫黄山では、地球の熱を「見る」。
砂湯では、その熱に「触れる」。

♨️ そして、地熱に「入る」
砂湯をあとにして、向かったのは「川湯観光ホテル」。
今度はいよいよ、地熱に「入る」ことにします。
川湯温泉のお湯は強い酸性で、湯船へ入ると肌に少しピリッとするような独特の感触があります。
硫黄の香りも濃い。
硫黄山で噴気を見て、砂湯で地熱に触れ、最後は温泉に全身で浸かる。
同じ大地の熱を、少しずつ違う形で味わうことになりました。
そして湯上がりに飲んだのが、ホテルに用意されていた冷たい水です。
これが、おいしい。
掲示を見ると、ホテルの飲用水は地下50mから汲み上げた地下水とのこと。
さらに、町内の地下水の多くは摩周湖の地下浸透伏流水を源とする水といわれ、摩周の地に降った雨や雪解け水が地下深くへ浸み込み、長い年月をかけて磨かれているそうです。

そういえば7月の帯広でも、北海道ホテルの水のおいしさが印象に残りました。
どうも北海道へ来ると、水まで旅の記憶に残ります(笑)。
つい先ほどまで、硫黄山の熱い噴気を見て、砂湯の熱い温泉に足を入れ、川湯温泉に浸かっていました。
その同じ土地で、今度は地下から汲み上げた冷たい水を飲んでいる。
火山の土地は、なかなか奥が深いものです。
📚 川湯で、旅の「答え合わせ」
ところが、川湯観光ホテルで印象に残ったのは温泉と水だけではありませんでした。
ロビーには、硫黄山や川湯温泉の歴史を、手描きの絵でたどる「紙芝居」のような展示が並んでいました。

硫黄山では明治10年から本格的な硫黄採掘が始まり、その後、経営者が変わる中で釧路集治監の囚人たちも採掘に動員されました。
さらに明治20年には、硫黄を運ぶため跡佐登から標茶まで鉄道が敷かれています。

現在は雄大な火山景観を楽しむ観光地ですが、その足元には、硫黄を採り、運び、多くの人が働いた時代がありました。
つい数時間前、私は川湯温泉駅のホームで、
「乗りたいなあ」
などと呑気に考えていました。
ところが、同じ土地にはまったく違う鉄道の歴史があったのです。
旅をしていると、ときどきこういうことがあります。
景色を見に来ただけのはずなのに、思いがけず、その土地の過去に出会います。
さらに展示を見ていくと、朝から巡ってきた景色も一つにつながってきました。
屈斜路湖。
摩周湖。
硫黄山。
砂湯。
川湯温泉。
それぞれ別々の観光地を巡ってきたつもりでした。
ところが、実際にはずっと、巨大な火山活動がつくった一続きの大地の上を走っていたのです。
朝、美幌峠から眺めた屈斜路湖。
摩周湖の展望台から振り返って見えた硫黄山と屈斜路湖。
硫黄山から噴き出す蒸気。
砂湯の熱。
川湯温泉のお湯。
そして、湯上がりに飲んだ地下水まで、摩周の大地につながっていました。
川湯温泉のロビーで、今日一日の旅の「答え合わせ」をしているような気分になりました。
🌆 再び、美幌峠へ
川湯温泉をあとにして、女満別空港へ向けて戻ります。
来た道を北へ走り、夕方、もう一度美幌峠へ。
朝にも同じ場所から屈斜路湖を眺めています。
でも、不思議なもので、同じ景色なのに見え方が違います。
朝は、これから向かう場所を上から眺めていました。
夕方は、その湖畔を実際に走り、向こう側の山や温泉を巡ったあとです。
朝は地図の中にあった場所が、夕方には「実際に行った場所」になっています。
屈斜路湖を眺めながら、
「あのあたりを走ったんだな」
と分かる。
朝の美幌峠は、旅の入口。
夕方の美幌峠は、旅の出口でした。

🍟 「軽く」のはずが、茶色くなる
昼にはビーフシチューをしっかり食べたので、道の駅では軽く何かつまむ程度にするつもりでした。
ところが買ったのは、揚げいも、ザンギ、フライドポテト。
さらに北海道限定のとうきび茶。
……まったく軽くありません(笑)。
北海道らしいものを少しずつ、と思った結果、テーブルの上は見事に茶色くなりました。

窓の向こうには、夕方の屈斜路湖。
食後にもう一度展望台へ上がり、朝と同じ湖を眺めました。
この日のドライブも、そろそろ終盤です。
🛒 空港へ行く前に、北海道のスーパーへ
そのまま空港へ直行するのかと思えば、そうはいきません。
美幌町のスーパーにも立ち寄りました。
旅先のスーパーを見るのも、私の楽しみの一つです。
北海道産の野菜や果物が並ぶ売り場を歩いているうちに、メロンを2個、とうもろこしを3本、そのほかにも野菜や果物が増えていきます。
日帰り旅行とは思えない荷物になってきました(笑)。

✈️ 女満別空港へ帰還
給油を済ませ、午後6時45分にレンタカーを返却。
朝9時06分に出発したので、約9時間40分の北海道ドライブでした。
かなりいろいろ巡りましたが、道路が空いていたこともあり、不思議と慌ただしさはありませんでした。
そして女満別空港へ。
ここで買い物も終了。
……と思ったのですが、空港の「アンテナショップほのか」で大空町産のアスパラガスを発見。
すでにメロンも野菜も抱えています。
普通なら、もう十分でしょう。
でも、おいしそうなアスパラガスを前にすると話は別です(笑)。
結局、こちらも購入。
朝はほぼ手ぶら。
帰りは両手に北海道です。

🏠 旅は、自宅の食卓まで
帰りの機内でも、スカイタイムと綾鷹を注文しました。
今度は何事もなく、普通に2杯出てきました。
CAさんの反応も特になし(笑)。
往路ではちょっとした出来事になった「スカイタイム綾鷹割り」も、帰りは静かに、自分で割合を変えながら楽しみます。
朝、羽田を出てからまだ一日も経っていません。
それでも、一日の中で同じ土地を何度も違う角度から眺め、最後には朝と同じ美幌峠へ戻ってきました。
日帰りでも、旅は十分に深くなる。
7月の4回の日帰り旅に続き、8月の道東も、かなり濃い一日になりました。
そして、帰りの荷物には北海道の野菜や果物がたっぷり。
旅は羽田に着いて終わりではありません。
もう少しだけ、自宅の食卓まで続きます。

