【台湾鉄道旅③】第1話🌏また台湾へ戻ってきた
[ 公開日: 2026/10/6 ]
2026年9月20日(日)。
昨年9月に初めて訪れた台湾。
年末にもう一度来て、今回が3回目になった。
1年間に3回。
さすがに、もう「初めての外国へ行く」という感じではない。
今回も土曜日の診療を終えた翌朝から出発する。
乗るのは羽田空港8時55分発、JAL97便、台北・松山空港行き。

✈️ 羽田ではDXを使ってさっと出国

今回は羽田空港から初めて国際線に乗った。
JGCやビジネスクラスの有人カウンターには列ができていたので、JGC専用の自動チェックイン機と自動手荷物預けを利用。
さらにFace Expressも利用し、ほとんど待たずに出国まで進めた。
空港でも、やはりDXは使うが勝ち。
当院でもネット予約やWEB問診などを進めてきたが、こういうところは同じだなと思った。

🍛 サクラからキャセイへ、朝からラウンジはしご

出国後は、まずJALのサクララウンジ。
JAL特製ビーフカレーを食べ、日本酒とシャンパン。
まだ朝だが、旅行の日なので気にしない(笑)。
そのあと、7時30分のオープンに合わせてキャセイパシフィック・ラウンジへ。
こちらは落ち着いた雰囲気で、人も少なくて快適だった。
担々麺とフレンチトーストをいただき、キャセイのオリジナルドリンクもいくつか試した。
気づけば、台湾へ着く前からかなり食べている(笑)。

そのまま144番ゲートへ向かい、8時55分発のJAL97便で台北・松山空港へ。
座席はエコノミークラス最前列の窓側、バルクヘッド席。
そして機内食までしっかり食べたので、台北に着いたころにはもう満腹だった。

🚌 松山空港から、いつものホテルへ
台北・松山空港に到着。
まず台湾銀行で日本円3万円を台湾ドルに両替し、MRT駅で悠遊カードをチャージした。
台湾に着いたら最初にやっておきたい、旅の初期設定である。
ホテルまでは國光客運1841番バス。
今回も宿泊するのは、ホテルサンルート台北だ。
松山空港は市街地の中にあるので、空港を出ればすぐに台北の街並みが始まる。
大きなスーツケースはバスのトランクルームへ。
降りるときには運転手さんに、
「行李箱(シンリーシアン)!」
これで通じた。
長い中国語は話せなくても、必要な単語だけは少しずつ増えている(笑)。

ホテルに着いたのはまだチェックイン時間よりも前。
荷物だけ預けて、再び街へ出た。
前回はここに5泊。
今回は4泊。
すでに周囲の店や交通もある程度分かっている。
3回目の台湾では、勝手の分かるホテルを拠点にする方が気楽だった。
この日の一番の目的は、午後3時5分からの台湾プロ野球。
味全龍対中信兄弟。
まだ少し時間があったので、球場の隣にある松山文創園区へ寄ってみることにした。
🏭 旧たばこ工場を少し散歩

松山文創園区は、かつてのたばこ工場を利用した文化施設。
敷地に入ると、まず大きな木々と、灰色の古い建物が目に入る。
台北の中心部とは思えないくらい緑が多い。
昔の工場らしい長い廊下、大きな窓、古い壁や設備も残っている。
すべてを新しく造り直すのではなく、古い建物の空気を残したまま、現在の用途に使っている。
そこにTSUTAYA BOOKSTOREやSHARE LOUNGE、デザイン関連の施設まで入っているのが面白い。

入口近くには、工場時代に従業員の持ち出しを防ぐために使われていた検査室も残っていた。
この日は園区内で、酒類関係のイベントや留学関係のイベント、アニメ関係の展示なども開催されていた。
旧たばこ工場の中に、酒、留学、アニメ、デザイン、TSUTAYA。
かなり雑多である。
でも、この何でもありの感じが面白い。
試合前のちょっとした寄り道のつもりだったが、思った以上に見どころがあった。

そして園区を抜けると、すぐ隣に巨大な建物が見えてくる。
この日のメイン。
台北大巨蛋(台北ドーム)である。
⚾ 今日の本番、台北ドームへ

この日のカードは、味全龍対中信兄弟。
中信兄弟のホームゲームである。
球場周辺は試合前からかなり賑やか。
建物の中へ入ると、さらにイベント感が強くなる。
コンコースには人があふれ、グッズを持ったファンが行き交う。
中信兄弟の黄色が目立ち、試合開始前から応援の熱気がある。
日本のプロ野球球場にももちろん独特の空気があるけれど、台湾はもう少し「お祭り」に近い。
この日は鬼滅の刃とのコラボもあり、グラウンドには炭治郎や伊之助まで登場していた。
中信兄弟のマスコットと鬼滅の刃。
なかなか不思議な組み合わせである(笑)。

今回の席はかなり前の方で、グラウンドがとてもよく見える。
かなりいい席だった。
ただし、通路から遠い。
外へ出ようとすると、かなりの人数に立ってもらわなければならない。
しかも試合はずっと接戦だったので、席を立つタイミングがない。
「今動いたら、その間に何か起こるかもしれない」
と思うと、ますます動けなくなる。
結局、球場ではフルーツを少し食べただけで、トイレもかなり我慢することになった(笑)。
💛 Passion Sistersと台湾式応援
中信兄弟のチアチーム、Passion Sistersもやはり目を引く。
日本のプロ野球のチアとは少し違い、イニング間だけではなく、試合中ずっと応援の中心にいる。
打者ごとの応援歌に合わせて踊り、観客も一緒に歌い、声を出す。
最初は何を言っているのか分からなくても、何度も聞いているうちにリズムが分かってくる。
野球を見るというより、観客も一緒に参加する。
台湾プロ野球は、ライブイベントに近いところがある。

⚾ 1対1のまま、9回裏へ
試合は味全龍が先制。
しかし追加点は入らない。
中信兄弟もなかなか決定打が出ず、ようやく犠牲フライで1対1に追いついた。
その後も両チームとも点が取れない。
応援は派手なのに、試合は完全な我慢比べだった。
そして1対1のまま、9回裏。
中信兄弟がチャンスを作る。
球場の声が、一段大きくなる。
代打、高宇杰。
打球が外野へ上がった。
三塁走者がスタート。
ホームイン。
2対1。中信兄弟のサヨナラ勝ち。
次の瞬間、周囲が一斉に立ち上がった。
両手を上げ、大歓声。
そして大合唱。
台北ドーム全体が一つになったようだった。

ホームランでも、タイムリーヒットでもない。
犠牲フライである。
しかも、この日の中信兄弟の2得点は、どちらも犠牲フライ。
なかなか点が取れない試合だったからこそ、最後の1点で球場が爆発した。
たった一本の外野フライで、何万人もの人が一斉に立ち上がる。
これはテレビではなかなか分からない。
その場にいると、歓声が体にぶつかってくる。
かなりいい試合に当たった。

🎉 勝っても、まだ終わらない
試合後はそのままMVP表彰とセレモニー。
選手、マスコット、Passion Sistersがグラウンドに並び、この日は鬼滅の刃のキャラクターまで加わった。
Passion Sistersは最後までファンに手を振り、客席近くの通路を歩いて退場していく。
試合が終わっても、すぐに解散する感じではない。
勝った喜びを、選手もチアも観客もしばらく一緒に楽しんでいる。
昨年9月にも台湾で野球を見たが、今回は台湾プロ野球の面白さがもう少し分かった気がした。
野球そのものだけではない。
球場にいる時間全部が、ひとつのエンターテインメントなのだ。

🏨 ホテルに戻ると、少し「帰ってきた」感じ
試合後のセレモニーまで見届け、ホテルサンルート台北へ戻った。
朝からかなり長い一日だった。
部屋はすでに用意されている。
今回は「できれば外が見える部屋を」とお願いしていたところ、大通り側の部屋を用意してくれた。
前回は昨年12月に5泊。
今回は4泊。
スタッフの方に、
「去年12月に5泊して、とても良かったので、また今回4泊お世話になります」
と伝えると、日本語で、
「ありがとうございます」
と返してくれた。
短いやり取りだけれど、こういうものが妙にうれしい。
近所の夜市も分かる。
海鮮粥の店も分かる。
生活百貨も分かる。
カットフルーツ屋も分かる。
前回歩いた道なので、ホテルの周辺に戻ってくるだけで少し安心する。
旅行先のホテルなのに、
「ホテルへ戻った」
というより、
「帰ってきた」
という感じに近い。
サンルート台北は、だんだん台湾での第二のアパートのようになってきた。
🥣 「軽くお粥」のはずだった
一度お風呂に入り、少し休んでから夕食へ。
前回気に入った海鮮粥の店へ行ってみたが、日曜日で休みだった。
そこでその場で近くを調べ、見つけたのが雙城街18巷にある永恩台南虱目魚店。
夜市のど真ん中ではなく、一本横へ入ったところにある。
観光客向けというより、地元の人が普通に食べに来る食堂という雰囲気だった。

日本語も英語もほぼ通じない。
注文は紙に数量を書いて渡す。
箸がどこにあるのかも最初は分からなかった(笑)。
こういう店は、むしろ期待できる。
注文したのは海鮮粥と青菜炒め、そして台湾ビールを2本。
「今日は軽くお粥でも」
と思っていたのだが、出てきた海鮮粥はかなり大きい。
全然軽くない(笑)。
魚や牡蠣、海老などが入り、魚介の旨味もしっかり出ている。
それでも重くないので、疲れた夜にはちょうどよかった。
全部合わせても330元(≒1650円)。
台湾はもう「何でも安い国」ではないけれど、こういう大衆食と公共交通は、まだかなり安い。
予定していた店は休みだったが、結果的にはこちらも当たりだった。
旅では、こういう予定変更も悪くない。

🥭 生活百貨と、いつものフルーツ屋
食後は、前回も利用した勝立生活百貨・雙城店へ。
日用品から飲み物、衣類まで、いろいろ置いてある店である。
今回買ったのは、
サンダル、水、ビール。
完全に生活用品の補給である(笑)。
そのあと、前回も利用したカットフルーツ屋へ。
カットマンゴーと、パパイヤマンゴージュースを購入。
前回おいしかったバンレイシは、残念ながら売り切れだった。
球場で食べたフルーツがあまりおいしくなかったので、
「最後はちゃんとおいしいフルーツを買って帰ろう」
ということになった。
こうして、前回使った店を普通にもう一度使っている。
新しい店を一軒ずつ開拓するのも楽しいけれど、
「あそこに行けばある」
と分かっている店が増えてくるのも、リピーターの旅の面白さなのかもしれない。

🇹🇼 3回目の台湾、1日目
ホテルへ戻り、最後はパパイヤマンゴージュース。
朝は羽田。
ラウンジを2軒はしごして台北へ飛び、松山文創園区を歩き、台北ドームで台湾プロ野球。
点の入らない接戦の末、9回裏に中信兄弟がサヨナラ勝ち。
その熱気を最後まで楽しんだあと、夜は海鮮粥を食べ、生活百貨で買い物をして、いつものフルーツ屋へ。
こうして並べると、とても到着日とは思えない。
でも、今回一番感じたのは、台湾での動きが以前よりずっと自然になっていたことだった。
両替する。
悠遊カードをチャージする。
いつものホテルに荷物を置く。
野球を見に行く。
夜は知っている街へ戻り、食事をして買い物をする。
昨年9月の初台湾では、見るものすべてが初めてだった。
年末には、少しずつ台湾の歩き方が分かってきた。
そして3回目。
まだ外国なのに、もう「知らない街」という感じがしない。
また台湾へ戻ってきた。
そんな感覚の一日目だった。

