【台湾鉄道旅③】第4話🚂復活した集集線と、今も働く彰化扇形車庫へ
[ 公開日: 2026/10/11 ]
2026年9月23日(水祝)。
台湾旅行4日目。
今日の最大の目的は、台湾中部を走る集集線に乗ることである。
実は、これまでの台湾鉄道旅①・②では、災害による不通のため、集集線にも平渓線にも乗ることができなかった。
その平渓線には、一昨日ようやく乗車できた。
そして今日は、もう一つの念願だった集集線へ向かう。
しかも、2026年6月25日に全線復旧したばかり。
長年待ち望んだローカル線を、いよいよ全線乗り通せるのである。
🌅 早朝の台北、いきなりバスへダッシュ!
まだ市内バスも走り始めていない早朝、ホテルサンルート台北を出発。
すると、運よく桃園国際空港から台北駅へ向かうバスが通りかかった。
これは乗りたい!
交差点を渡り、少し先のバス停まで思わずダッシュ!
幸い、到着したばかりのバスは乗客のスーツケースを降ろしている最中で、なんとか間に合った。
前日までかなり歩いていた足にはこたえたが、朝一番から幸運に恵まれた(笑)。

🚄 新自強161次で台湾西部を南下
無事に台北駅へ到着。
乗車するのは5時59分発、新自強161次。
彰化まで約2時間16分の旅である。
比較的新しい特急電車で、台湾西部を南下し、さらに南部を回って東部の台東まで向かう長距離列車だ。
こういう列車を見ると、つい終点まで乗ってみたくなる(笑)。

朝食は台北駅で調達した。
蘿蔔糕という大根餅と、蛋餅という台湾式の卵クレープ。飲み物は無糖アイスティーで、合計75元。

5時59分、台北駅を発車。
さっそく座席のテーブルを出し、台湾式朝食を広げた。
早朝の列車で朝食を楽しみながら南へ向かう。こういう時間も鉄道旅行の醍醐味である。

列車は桃園、新竹、台中などを通り、台湾西部を南下していく。
そして8時15分、彰化に到着した。

🚉 彰化駅で見つけた、気になる案内標識
次に乗るのは、8時38分発の区間快速2707次、車埕行き。
この列車は二水から集集線へ直通するため、途中での乗り換えは不要である。
乗り換え時間は23分。
少し時間があったので、いったん改札を出てみることにした。

すると、駅前の案内標識に気になる文字が。
「彰化扇形車庫」
扇形車庫?
彰化にそんなものがあるのか。
扇形車庫という鉄道施設はもちろん知っていたが、彰化にあるとは知らなかった。
しかも、駅からそう遠くない場所らしい。
これはちょっと気になる。
しかし、この時点では見学する予定などなかった。
今日の目的は、あくまで集集線。
帰りには集集駅で途中下車して、有名な木造駅舎を見たり、周辺を散策したりすることも考えていた。
🌿 いよいよ念願の集集線へ!
せっかく集集線に乗るなら、前方の景色を楽しみたい。
そこで駅員さんに先頭車両の停車位置を尋ね、前面展望を楽しめる席を確保した。
これで山あいの景色も、線路の様子もじっくり眺められそうだ。

8時38分、彰化を発車。
列車はまず西部幹線を走り、員林、田中などを経て、9時11分に二水へ到着した。

ここが集集線の分岐駅である。
4分ほど停車したあと、二水を発車。いよいよ集集線へ!
それまで市街地を走っていた列車の車窓が、少しずつ変わっていく。
田畑が広がり、家並みがまばらになり、遠くには山々。
単線の線路と小さな駅が続き、いかにも台湾のローカル線らしい風景である。
同じ列車に乗ったまま、幹線鉄道から山あいの支線へ。
こういう変化が、乗り鉄にはたまらない。
🚉 濁水駅で、懐かしいタブレット交換!
濁水駅では、反対方向からやってきた列車との交換のため、しばらく停車した。
そして、ここで昔ながらのタブレット交換を見ることができた。
対向列車から駅員へタブレットが手渡され、続いてこちらの列車の運転士がタブレットを持って運転台へ戻る。
タブレットについては、一昨日の台湾鉄道旅・第2話でも紹介した。
しかし今回は、対向列車の到着からタブレットの受け渡しまで、実際の列車交換の様子を間近で見ることができた。
しかも、その一連の動きを50秒のノーカット動画に収めている。
日本ではめっきり見られなくなった光景が、台湾では日常の鉄道業務として続いている。
こういう場面を見られるのも、前方の席に座ったおかげだ。
やはり、私はこういう鉄道が好きなのだ(笑)。
🛠️ 復活した集集線を走る喜び
車窓を眺めていると、トンネルや法面、コンクリート構造物が妙に新しいことに気づいた。
集集線は100年以上の歴史を持つ鉄道だが、2021年の豪雨災害などによってトンネルや斜面が被害を受け、長期間にわたり一部区間が不通となっていた。
その後、大規模な復旧工事が行われ、2026年6月25日にようやく全線で運転を再開した。
今回は、全線復旧からわずか3か月ほどの集集線に乗っているのである。

古いローカル線の風景の中に、新しく整備されたトンネルや斜面が現れる。
かつて通れなかった区間を、今こうして列車が走っている。
ようやくその車窓を楽しめることが、何より嬉しかった。
🚃 山あいを進み、終点・車埕へ

列車はさらに山へ向かって進む。
途中の龍泉駅では、大勢の団体観光客が乗り込んできて驚いた。
こんな小さな駅から、これほど多くの人が乗ってくるとは思わなかった(笑)。
集集駅は木造駅舎で知られる観光駅。ただし、この日は駅周辺が工事中だった。
水里駅を過ぎると、いよいよ山岳区間の趣が強くなる。
谷が狭まり、両側の山々が迫ってくる。
トンネルをいくつも抜けながら、列車は終点へ向かって進んでいく。
そして最後のトンネルを抜けると、山々に囲まれた小さな町が見えてきた。

10時08分、終点・車埕に到着!
台北を出て約4時間。
これまでの台湾旅行では、災害による不通でかなわなかった集集線の全線乗車。
今回は、列車に乗ったまま、ついに終点まで到達することができた。
長年の念願が、ようやくかなったのである。
🚉 鉄道の歴史が残る終着駅・車埕


車埕に到着して、まず驚いた。
山奥のローカル線の終着駅だから、もっと静かな場所を想像していたのだが、駅周辺は予想以上に賑わっていた。
周囲を緑の山々に囲まれ、木造の駅舎や観光施設が集まっている。駅そのものと周辺一帯が観光地になっているのである。
鉄道関係の展示も充実していた。
青いディーゼル機関車S316をはじめ、昔の貨車や平貨車などが線路上に保存されている。
さらに、腕木式信号機や昔ながらの転轍器など、古い鉄道設備も展示されていた。
山々を背景に、歴史ある車両と鉄道設備が並ぶ光景は、なかなか魅力的だ。
終点まで乗ることが最大の目的だったが、到着した先にも鉄道の楽しみが待っていた。


🌳 林業で栄えた町・車埕
駅の近くには、緑に囲まれた大きな貯木池がある。
最初は「これ、ただの池じゃない?」と思ってしまった(笑)。
しかし、ここはかつて山から運び出した原木を水に浮かべ、製材するまで保管していた場所だった。
今は静かな池だが、昔はこの水面に丸太がびっしりと浮かんでいたのだろう。

続いて車埕木業展示館へ。
特に印象的だったのは、原木の皮を剥く機械。丸太を回転させながら皮を削り取る、巨大な鉛筆削りのような仕組みである。

山から木を運び、池で保管し、加工して鉄道で運び出す。
集集線は、林業を支える大切な輸送路でもあったのだ。
ちなみに、この地域は水力発電とも関係が深く、集集線は日月潭周辺の発電所建設に必要な資材輸送にも利用されていた。
木工製品の売店では、車埕の駅名標や列車をデザインした木製キーホルダー、メガネケースなどを購入した。
鉄道と林業の町らしい、よい旅の記念になった。

🤔 集集駅で途中下車? それとも彰化扇形車庫?
車埕を一通り見学したところで、駅の反対側にも鉄道関係の展示施設があることに気づいた。
しまった! そちらも見たかったが、もう帰りの列車の時間が近い。
今回は諦めることにした。

さて、帰りの集集線では、集集駅で途中下車して木造駅舎を見学することも考えていた。
しかし、もう一つ気になっていた場所がある。
朝、彰化駅で偶然見つけた「彰化扇形車庫」である。
車埕での見学先や帰りの予定を調べるうちに、扇形車庫についても詳しく調べてみた。
すると、1922年に建設された扇形車庫が、現在も現役の鉄道施設として使われているという。
機関車が実際に出入りし、転車台も日常の業務で使われているらしい。
これは、もしかしてすごい場所なのでは?
集集駅での途中下車も魅力的だが、現役の扇形車庫を見学できる機会は、そう多くない。
しかも見学できるのは午後から。今日の帰路なら、ちょうど立ち寄れそうだ。
よし、集集駅での途中下車は見送り、彰化扇形車庫へ行こう!
こうして、朝にはまったく予定していなかった場所が、午後の目的地になった。
🚃 帰りは後面展望を独り占め!

帰りの集集線に乗り込むと、車内は驚くほど空いていた。
行きは大勢の団体観光客も乗っていたのに、帰りは最後部からの後面展望をほぼ独り占め!
行きは先頭近くから前方の景色を楽しんだが、帰りは列車が走り去った線路を後ろへ眺める。
山あいのトンネルや、復旧したばかりの線路が、次々と後方へ遠ざかっていく。
同じ集集線でも、前面展望と後面展望では違う楽しさがある。
しかも車内は静かで快適。往復ともに、思う存分ローカル線の旅を楽しめた。

そして12時32分ごろ、二水に到着。
これで念願の集集線往復は終了。
本当に乗りに来てよかった。

🚃 基隆行きの長距離普通列車で、眠気との戦い

二水から彰化へは、区間車2194次に乗り換える。
ところが、この普通列車の行先を見て驚いた。
基隆行き!
嘉義11時38分発、基隆17時47分着。なんと6時間以上も走る長距離普通列車である。
日本では、こうした列車はすっかり少なくなったが、台湾では今でも走っているのが面白い。
ところが、座席に座ると猛烈な眠気が……。
今日は朝5時台から活動し、集集線も往復。連日の歩き疲れもたまっている。
しかし、ここで寝過ごしたら大変だ。
彰化を通り過ぎ、そのまま台北、さらには終点の基隆まで行ってしまうかもしれない(笑)。
なんとか眠気に耐え、無事に彰化で下車できた。
🍽️ 鉄分過剰! 彰化名物の肉圓で腹ごしらえ
彰化に戻ったところで、そろそろ昼食にしよう。
考えてみると、朝の新自強号で台湾式朝食を食べて以来、何も食べていなかった。
列車にはずいぶん乗ったので、鉄分だけは十分すぎるほど補給している(笑)。
向かったのは、彰化駅近くの「北門口肉圓」。

肉圓は、もちもちした皮に豚肉などの具を包み、甘辛いタレをかけた台湾料理。彰化の名物である。
こちらには小と大があり、大には干貝(干し貝柱)も入っている。
今夜19時には台北の欣葉を予約しているので、軽めに食べるつもりだった。
しかし、せっかく彰化まで来たのだから……。
結局、120元の大を注文(笑)。
もちもちの皮に具がたっぷり入り、干貝の旨味も加わって、なかなか美味しい。
夜までにお腹が空くだろうか。
まあ、そのときに考えよう(笑)。


☀️ 猛暑の彰化、いよいよ扇形車庫へ
腹ごしらえを終え、いよいよ彰化扇形車庫へ向かう。
しかし、とにかく暑い!
台湾の9月下旬は、まだまだ真夏のようだ。
朝から歩き続け、足もかなり疲れている。
駅周辺にはほかにも気になる建物があったが、今回は寄り道せず、扇形車庫へ直行することにした。
暑さに耐えながら線路沿いを歩き、ようやく入口に到着。

見学の手続きを済ませ、中へ入る。
朝、彰化駅の案内標識で偶然見つけた場所。
果たして、どんな光景が待っているのだろう。
🚂 100年の歴史と、今も働く機関車たち

彰化扇形車庫の敷地内に入ると、目の前に広がる光景に圧倒された。
歳月を刻んだコンクリート造りの巨大な建物が、美しい弧を描いている。その前には何本もの線路が放射状に広がり、中央の転車台へとつながっていた。
屋根には番号が書かれた煙突のような構造物がずらりと並ぶ。
これが、あの扇形車庫か!
彰化扇形車庫は、1922年(大正11年)、日本統治時代に建設された歴史ある鉄道施設である。
現在、台湾に現存する唯一の扇形車庫でもある。
扇形車庫とは、中央の転車台で機関車の向きを変え、放射状に配置された車庫へ出入りさせる仕組みだ。
蒸気機関車の時代から使われてきた施設だが、ここで驚いたのは、車庫の中に並ぶ機関車たちだった。
なんと、100年以上前の扇形車庫に、真っ白な新型ディーゼル機関車が4両も並んでいるではないか!

歴史を感じさせるコンクリートの柱や窓。その中から顔を出す、真新しい機関車たち。
この新旧の組み合わせが、なんともすごい!
さらに、黒い蒸気機関車CK124や、昔ながらのディーゼル機関車も収まっている。
蒸気機関車の時代から現代まで、台湾鉄道の歴史が一つの機関庫に凝縮されているようだ。

しかも、何両ものディーゼル機関車がエンジンをかけている。
低く響くエンジン音。
車体の振動。
そして排気。
職員が車両の周囲を行き来し、実際に仕事をしている。
ここは、今も現役の機関車が出入りする、本物の鉄道の仕事場なのだ。

100年以上の歴史を持つ建物が、今もこうして鉄道の運行を支えている。
実際に目の前で見ると、想像以上の迫力だった。

🔄 ついに転車台が回った! この旅最大の感動

扇形車庫には、少し高い位置から構内を見渡せる見学スペースがある。
眼下には巨大な転車台。その周囲に放射状に延びる線路と、弧を描く機関庫。
上から眺めると、扇形車庫の仕組みが一目で分かる。
まるで巨大な鉄道模型のレイアウトを見ているようだ。
もちろん、ここにあるものはすべて本物だ。
夢中になって写真を撮っていると、思いがけない出来事が起きた。

青いディーゼル機関車R117が、動き始めたのだ!
職員がそばに立ち、機関車をゆっくりと誘導している。
R117が向かったのは中央の転車台。その上へゆっくりと進み、停止した。
そして、しばらくすると……。
なんと、機関車を載せた転車台が、本当に回り始めた!!
巨大な機関車を載せたまま、ゆっくりと向きを変えていく。
周囲の建物は動かないのに、機関車だけが転車台とともに回転していく。
目の前で、100年以上前から続く鉄道の仕組みが、実際に働いている!
しかも、これは観光客向けの実演ではない。
機関車を移動させるための、日常の鉄道業務なのである。
職員たちが見守る中、転車台はゆっくりと回り、やがて進入先の線路と向きが合った。
こんな光景を、この目で見られるとは!!
今回の台湾旅行で、間違いなく最も感動した瞬間だった。
もちろん、この光景は動画でも撮影した。
ところが、この日の彰化は猛烈な暑さ。写真を撮り続け、モバイルバッテリーで充電までしていたiPhoneが、ついに高温でダウン!
転車台が回り終わったあとの入庫シーンは撮り逃してしまった。
しかし、肝心の回転シーンは無事に記録できた。
100年以上前の転車台は元気に動いているのに、最新のiPhoneが先に音を上げてしまった(笑)。
🌟 鉄道好きなら台湾へ! 文句なしの三つ星
転車台の回転だけでも大満足だったが、周囲ではその後も機関車のエンジン音が響き、職員が作業を続けていた。
しばらく眺めていると、また別の車両が動く。
実は最初、
「30分くらい見れば十分かな」
と思っていた。
ところが、とんでもなかった。
ここなら、いくらでも見ていられる!
思わず感じた。
「鉄道博物館なんて非じゃない!」
ここでは100年以上前の施設が、今も本来の仕事を続けている。
あそこでは、歴史がまだ勤務中だった。
思えば、朝の彰化駅でたまたま改札を出ていなければ、この素晴らしい場所には出会えなかったのである。
そして、私は鉄道好きの方に、声を大にして伝えたい。
彰化扇形車庫は、一生に一度は訪れるべき場所だ。しかも、できるだけ早く!!
ミシュランガイドの三つ星は、「そのために旅行する価値がある」という最高評価。
私が鉄道版ミシュランガイドを作るなら、彰化扇形車庫には迷わず三つ星を付ける。
★★★ 彰化扇形車庫
ここを訪れるためだけに、台湾へ行く価値がある!

🚆 初めての普悠瑪号! 彰化から台北へ
彰化扇形車庫を後にして、彰化駅へ戻ることにした。
しかし、相変わらず猛烈な暑さ!
できればタクシーに乗りたかったが、なかなか見つからない。結局、疲れた足を引きずりながら駅まで歩くことになった。
それでも、扇形車庫での感動を思い出すと、足取りは少し軽くなる。
集集線の車内からネット予約しておいた普悠瑪282次で、台北へ戻る。

彰化15時42分発、台北17時37分着。
普悠瑪号に乗るのは今回が初めてだ。1号車33番の窓側席を確保し、運賃は550元。
ところで、彰化駅へ戻る途中、15時11分発の自強176次を見かけた。
この列車の台北到着は17時51分。
つまり、普悠瑪号は31分も遅く彰化を出発するのに、台北には14分も早く着く。
所要時間で45分もの差があるのだ!
同じ台鉄の優等列車でも、これほど違うとは面白い。
いよいよ普悠瑪号に乗り込む。
普悠瑪号は振り子式の特急電車である。
朝に乗った新自強号ほど新しい車両ではないが、走り始めると印象が変わった。
速い。そして軽快である。
カーブの多い区間でもスムーズに走っていく。
ところが、途中でさらに面白い光景に出会った。

🚃 普通列車と抜きつ抜かれつ!
車窓を眺めていると、隣の線路に普通列車の姿が現れた。
しかも、こちらの普悠瑪号と同じ方向へ走っている!
こちらは特急、相手は普通列車。
すぐに追い抜くだろうと思った。
ところが、そうならない。
普悠瑪号が前へ出る。
すると、普通列車がまた前へ出る。
再び普悠瑪号が追いつく。
トンネルの中で、二つの列車が並ぶ。
まるでデッドヒートである(笑)。
単に速い列車に乗るだけでなく、こうした予想外の出来事があるから、鉄道旅行はやめられない(笑)。
🏙️ 台北へ帰着! 朝とは別世界

そして17時37分、普悠瑪号は定刻どおり台北駅に到着した。
朝はまだ街が目覚める前、早朝のバスをつかまえて台北駅へ向かった。
それが今や、大勢の人が行き交う夕方の台北である。
台北駅からはバスでホテルサンルート台北へ戻り、シャワーを浴びて着替えた。
さて、今夜は台湾料理の名店「欣葉」へ!
🍽️ 欣葉は3回目。でも創始店は初めて!
今回訪れるのは、欣葉台菜・創始店である。
欣葉へ行くのは、今回で3回目である。
台湾鉄道旅①では、台北101を訪れたあとに信義A9店で夕食。いろいろな料理を単品で注文し、その美味しさがすっかり気に入った。
台湾鉄道旅②でも再訪。このときも信義A9店だったが、今度は豪華なコース料理を楽しんだ。
つまり、台湾鉄道旅①、②、③で、それぞれ一度ずつ欣葉へ行っていることになる(笑)。
ただし今回は、初めての創始店。
過去2回は台北101近くの商業施設にある支店だったが、創始店はホテルサンルート台北から徒歩圏内。
長年営業してきた老舗らしい雰囲気があり、こちらもなかなかよい。
台湾へ来たら欣葉。
どうやら、すっかり定番になってしまったらしい(笑)。

🍺 美味しい台湾料理。でも一人では多すぎた(笑)
席に着き、まずは台湾ビールと烏龍茶。
今回は一人なので、単品でいろいろ注文することにした。過去2回で食べた料理と、できるだけ重ならないように選んだ。
注文したのは、豚の角煮、香ばしく焼いた豚レバー、茄子と豚ひき肉の料理、牡蠣オムレツ、蛤と生姜のスープ。そしてデザートの杏仁花生豆腐である。
最初に嬉しかったのは、角煮。
本来は2個からの注文だったが、一人なのでお願いしたところ、1個でも対応してくれた。
柔らかく煮込まれた豚肉に、台湾らしい甘辛い味付け。脂身もとろとろで、かなり美味しい。
豚レバーも欣葉の代表料理の一つ。香ばしく焼かれ、甘辛いタレが絡んでいて、ビールによく合う。
茄子と豚ひき肉の料理も美味しい。

しかし、量が多い。
完全に家族で取り分けるサイズである(笑)。
さらに牡蠣オムレツも、しっかりした一皿料理。
どれも美味しいのだが、さすがに一人では食べ切れそうにない。
そこで店員さんに、
「打包,謝謝。」
とお願いした。
残った料理を、きれいに包んでもらう。これなら翌朝にも食べられる。
最後は手打杏仁花生豆腐。
杏仁とピーナッツを使った、なめらかなデザートで締めた。

お会計は、料理と飲み物にサービス料を加えて、合計1,639元(≒8200円)。
あれだけ注文して、台湾ビールも烏龍茶も飲んで、この値段。
有名な老舗レストランなのに、かなり良心的だと思う。
やはり欣葉はいい。
🛍️ 最後はいつもの勝立生活百貨へ
満腹になって店を出る。
ホテルへ戻る途中、いつもの勝立生活百貨へ立ち寄った。
観光客向けのお土産屋ではなく、地元の人が普段利用する生活用品店。こういう店を歩くのも楽しい。
今回は、自宅用の台湾茶をまとめて購入した。
帰国後も、台湾で買ったお茶を飲みながら、旅の余韻を楽しめそうだ。
ちなみに、今日一日で買ったお土産を並べてみると、こんな感じ(笑)。

🌙 早起きして、台鉄にしてよかった
買い物を終え、ホテルサンルート台北へ戻った。
朝5時から始まった、長い一日がようやく終わろうとしている。
最新の特急から山あいのローカル線、100年以上の歴史を持つ現役の扇形車庫まで。
一日でこれほど多彩な台湾の鉄道に触れられるとは思わなかった。
そして夜は、欣葉で台湾料理を食べすぎた(笑)。
早起きして、台鉄にしてよかった。
本当にそう思う。
ただし、足はかなり疲れた。そして、お腹もいっぱい。
今日は鉄分も台湾料理も、十分すぎるほど補給した(笑)。
明日は帰国。
台湾で過ごす夜も、残りわずかになった。
忘れられない一日だった。

